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毎回のごとく、ヤンデレのユーリです。
が、今回はアッシュもヤンデレです。
タイトル通り、ヤンデレの二人がルークを取り合っています。
ちなみに、ここでは嫉妬心はんぱないユーリとアッシュ、乱暴をするユーリとアッシュ、をヤンデレと呼んでます。ヤンデレに関して解釈が違う方、そんなユーリとアッシュは無理と言う方はブラウザバックをお願いします。
基本的にユーリとアッシュはルーク以外のキャラに冷たいです。
それは無理!と思った方もご注意ください。
また、今回は流血表現があります。
苦手な方はご注意ください。
「つづきはこちら」から小説になります。
が、今回はアッシュもヤンデレです。
タイトル通り、ヤンデレの二人がルークを取り合っています。
ちなみに、ここでは嫉妬心はんぱないユーリとアッシュ、乱暴をするユーリとアッシュ、をヤンデレと呼んでます。ヤンデレに関して解釈が違う方、そんなユーリとアッシュは無理と言う方はブラウザバックをお願いします。
基本的にユーリとアッシュはルーク以外のキャラに冷たいです。
それは無理!と思った方もご注意ください。
また、今回は流血表現があります。
苦手な方はご注意ください。
「つづきはこちら」から小説になります。
ルークはアッシュに組み敷かれていた。
部屋で書類を片付けていたら、突然やってきたアッシュに手を引かれ、彼の部屋のベッドにそれこそ放り投げられたからだ。
最近は仲良くなれてきたと思っていたけれど、それは勘違いだったのだろうか…。
ルークは自分の上に乗る、同じ顔の彼を見ながらそう考えた。
「ほら、痛いか?」
言われて、ルークは次はどこを傷つけられたのかと感覚を追った。
けれど、それは簡単には見つけられそうにはなかった。
もはや、ルークの体の至る所に、アッシュが握るナイフによってつけられた切り傷があるからだ。
傷自体は、もう血が止まっているような浅い傷ばかりだが、数が数だ。
傷一つ一つが熱をもっているのと、流した血の量が少しばかり多いのか、ぼぉっとしてきたルークの頭では、正確には解りそうにはなかった。
なんとなく、右足の太ももあたりのような気がする。
「…っ!」
「痛いかっつってんだよ、屑が!」
呆けているルークに苛立ったのか、アッシュはもう一度同じ場所を、今度は先ほどよりも深く傷つけた。
どうやら、そこはルークが感じた通り、右太もものようだ。
「い…、いた、い……。」
ルークの声に、アッシュは満足そうに笑う。
「こんなに傷だらけになったんだ。もう、きっと誰もお前の事なんか愛しちゃぁくれねぇな。」
そんなことを楽しそうに言うアッシュに、ルークは自然と涙がこぼれてきた。
「ちやほやされて付け上がりやがって…。」
アッシュの言葉を、ルークは黙って噛み締める。
「お前が考えるのは俺の事だけでいいんだよ、屑!」
傷つける以外に愛情表現を知らないアッシュに、ルークは再び瞳を濡らした。そうしてアッシュは再びルークの体を切り刻もうと、ナイフを振り上げる。
「そこまでにしな。」
けれど、来るであろう痛みが訪れず、そんな声が聞こえてきた。
長髪を靡かせながらユーリは颯爽と歩いてくると、アッシュに近づいてその手に手刀をくらわし、ナイフを床に叩き落とす。
「ちっ…!」
叩かれた部分を抑えながら、アッシュはそんなユーリを睨み見た。
「お前…ルークにずいぶんなことしてくれたじゃねぇか。」
ユーリは床に落ちたナイフを拾うと、ルークの物は何一つ俺の物だと言うように、その刃につくルークの血を、愛おしそうに舐めはじめた。
「あぁ……もったいねぇ……。」
狂気じみたその行動を眺めながら、アッシュはユーリに言い返す。
「……お前が、そんなことを言える身分か?」
ユーリの言葉に、アッシュはルークの手首を掴むと、そのままユーリに見せつけるように上にあげた。
「……それがどうかしたのか?」
ユーリはアッシュの行動をあざ笑いながら答える。
そんな二人に挟まれ持ち上げられたルークの腕には、後が残ってしまった傷が2つもあった。
「お前が付けたんだろう。」
「だから、それがどうしたんだよ。」
悪びれもせず言うユーリに、アッシュは怒鳴り返すのかと思えば、逆に冷笑を浮かべる。
「こいつは俺の物だからな。お前がつけた傷をこうやって上書きして消してんだよ。」
「………。」
そう楽しげに言うアッシュに、ユーリは今まで浮かべていた笑みを沈めて、完全に冷え切ったまなざしで、暗く重たい空気を纏ってアッシュを睨み付けた。
すると未だルークの上に乗っているアッシュを払い飛ばして、今度はユーリがルークの上に覆いかぶさった。
「ぐっ……何しやがる!」
そう叫ぶアッシュには見向きもせず、ユーリはただルークだけを視界に入れ、インナーとズボンは着たまま切り刻まれていたルークから、手にしたナイフを使ってインナーをはぎ取る。
「ユーリ…?」
弾き飛ばされたアッシュを目の当たりにした所為で体を震わせるルークに、ユーリは何も答えずにただその行動を進める。
そうしてルークの上半身があらわになると、今度はその傷一つ一つにキスをし始めた。ある程度口づけが終わると、今度は傷をなめ始める。
「…っ…ゆ…、ゆー…りっ…。」
その何とも言えない感覚に、ルークからは甘ったるい声が上がった。
けれどユーリの行為は留まらず、どんどんとエスカレートしていく。
「っぁ……。」
そうしてあらかた舐め終えると、今度はナイフをルークの二の腕に押し付けた。
「え…?」
ルークが戸惑っていると、ユーリは優しげな笑顔を浮かべる。
その表情にルークが少しだけ安心したのも束の間、ググッとその腕に、ナイフが押し付けられた。
「あぁあぁぁ!!」
とたんに、痛みからルークは大きな悲鳴が上がる。
その声に、ユーリはほくそ笑むような笑顔を浮かべた。
「ゆ、り……!やめ……、ゆるし……。」
肉が切り裂け、ルークの二の腕からは血があふれ出てくる。
徐々にずきずきと痛んでくるその傷の痛みは、先ほどまでつけられていたアッシュの傷の比ではない。
耐えられないと思ったルークは、泣きながらユーリに訴えた。
「なら、俺以外に傷をつけさせたこと、反省したか?」
そう尋ねる声音はどこまでも優しげだ。
「した、したよ、ユーリ…っ。」
ルークは必死にそう答える。
そんなルークの姿に満足したのか、ユーリはナイフを引き抜くと、今度はその傷を舐め周りをきれいにした。
それがある程度落ち着くと、ベッドのシーツを切り裂いてその傷に巻きつける。
「これで、また俺の物だっていう痕が残ったな。」
恍惚とした表情で笑うユーリに、ルークは恐怖で顔が引きつった。
そんな中、今度はアッシュが険しい顔を浮かべでユーリを睨み付ける。
「なんだよ、そんなに怖い顔して。あ、お前が付けた傷は俺が全部綺麗に直してやるから心配しなくていいぜ。」
軽々しく笑うユーリに、アッシュは下唇を噛み締める。
「黙れ。お前のつけた傷など、俺が綺麗に消して、またその屑に新しい傷を刻んでやる。」
未だルークに自分の所有印を刻むことをあきらめていないアッシュに、ユーリは再び冷たい眼差しになると、何処までも冷徹につづけた。
「お兄ちゃんに興味はないんだろ、なら黙ってろよ。ただのパッと出の弟がでしゃばるんじゃねぇ。」
「!!」
「それとも、お兄ちゃんの事が大好きなのか?自分のつけた傷を残したいほど、執着してんのか?」
鼻で笑いながら言うユーリに、アッシュは顔を赤くさせると、そのまま近くにあった花瓶を床に払い落とした。
ガシャン!!
と大きな音が響く。
それは暗に黙れ、と言う意思表現だった。
「何?どうしたの?!」
と同時に、その大きな音に、部屋の近くにいたギルドのメンバーが騒ぎたつのが耳に入る。
「……ちっ…。」
アッシュは舌打ちをすると、さっさと上着を掴んで部屋の出口へと向かっていく。
「次は、こうはいかないからな。」
ユーリを睨み付け威嚇すると、アッシュはその場を後にした。
「………。」
残されたユーリは、アッシュの出て行った扉を同じく憎悪の塊のような眼差しで睨む。
しばしそうした後で、ユーリはナイフを足元に捨てた。
そしてベッドシーツごとルークを抱き上げると、今日一番の甘い声で囁く。
「ここに居たら面倒臭そうだからな、俺の部屋に行くぞ、ルーク。」
「……うん。」
未だズキズキと痛む腕を抑えながら、ルークは静かにうなずいた。
シーツで作られた簡易包帯には、すでに血が染み広がっている。
「そうしたら、たっぷり可愛がってやるからな…。」
言いながらルークの傷へ口づけをするユーリ。
拒むことは許されないこれからの行為を想像して、ルークは目をつぶり祈った。せめてこれからの行為が、甘い蜜月であるようにと。
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