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ギリギリ…。
現在本当ギリギリなので、正直間に合うのか半々位ですが
間に合わせるための活力にするためにも、pixivにサンプルアップしました
pixiv
pixivのアカウントもってねーよってかたもいらっしゃるかなーと思ったので「つづきはこちら」からサンプル文をアップしました~。
***追記*************
無事に間にあいそうで、一人満足しております(´ω`)
※注意事項
・10月過ぎごろに、続きを発行するかもしれません。その場合に限り、今回収録の内容を多少精査し、pixivやこのブログ等で公開しますので、お手にとられるさいはご注意ください。
・とは言え、続きを発行できるほど時間が取れず、発行しなかった場合は公開はしません。
・また、続編発行時は、今回のコピー本をお持ちの方は続編を割引価格で配布いたします。
以上、よろしくお願いいたします。
******************
表紙もこちらに

ひでまろさんに書いていただいた、この素敵イラストをしっかりと生かすためにも…原稿終わらせたい…!
もしよろしければ、お立ち寄りいただければ幸いです~^^
現在本当ギリギリなので、正直間に合うのか半々位ですが
間に合わせるための活力にするためにも、pixivにサンプルアップしました
pixiv
pixivのアカウントもってねーよってかたもいらっしゃるかなーと思ったので「つづきはこちら」からサンプル文をアップしました~。
***追記*************
無事に間にあいそうで、一人満足しております(´ω`)
※注意事項
・10月過ぎごろに、続きを発行するかもしれません。その場合に限り、今回収録の内容を多少精査し、pixivやこのブログ等で公開しますので、お手にとられるさいはご注意ください。
・とは言え、続きを発行できるほど時間が取れず、発行しなかった場合は公開はしません。
・また、続編発行時は、今回のコピー本をお持ちの方は続編を割引価格で配布いたします。
以上、よろしくお願いいたします。
******************
表紙もこちらに
ひでまろさんに書いていただいた、この素敵イラストをしっかりと生かすためにも…原稿終わらせたい…!
もしよろしければ、お立ち寄りいただければ幸いです~^^
**************************************************
いつまでも待つよ。
お前が帰ってくるのを、いつまでだって、ずっと待ってる。
キミヘノチカイ
エルドラントでローレライを解放してから一年が経った。ルークは未だ帰ってこない。
自室のデスクで書類の整理をしていたガイは、区切りのついたところで、立ち上がってゆっくりと窓へと向かう。外は藍色の空の中、幾つもの星が輝き、丸く大きな月が暖かい光を放っていた。
そんな暖かい光に目を細めてから、ふとエルドラントがあった方へと目を向ける。ここからシュレーの丘が見えるわけでもないし、ましてやエルドラントが見えるわけでもないが、何故かルークが帰ってくるとすればそこからだと思うと、自然と目がいった。
「……もう寝るか……」
見ていたところで、彼がすぐに帰ってくるわけでもない。
自分はただ信じていればいいのだ。ルークは、かならず帰ってくると約束したのだから。
ガイはベッドへ移動すると、柔らかい布団に包まれ、ゆっくりと目蓋を閉じる。もう一年がたつ今、せめて夢で良いから顔が見たいと思った。もう、あの明るく響く声を、思い出すこともできないから。
窓から朝日が射している。目を閉じているのに光があたるせいで、視界は真っ白だった。
朝か、とガイはゆっくりと目を開けた。とたんに眩しい光が目を襲う。
その光が、何故だか違和感だった。いつも光は右から差してはいなかっただろうか。それともまだはっきりと目が覚めていないせいなのか。
ガイは手で光をさえぎり、さらにしっかりと目を開いていく。
そうして覚醒していけばいくほど、さらに違和感が広がった。
体を預けるベッドがいつもより堅い。布団だって肌ざわりが何時もより荒い気がする。
光が射す方を見ようとすれば、やはり光は左から差しいたようだ。そんな光を取り入れる窓は、いつも見ている形状とはまったく違う上、そこから覗く景色もまったく見たことのない光景だった。
「えっ……?」
思わずそんな声が漏れた。窓から見えるのは見渡すかぎりの海。いくら水の都といっても、グランコクマの街並が何処にも見えないなんて有りはしない。
一気に目が覚めたガイは、漸く辺りを見渡す。
そこはまったく見たことが無い部屋だった。ベッドがいくつか並び、簡単な家具だけが置いてある。
わけが分からず頭を押さえて考え込んでいると、キィと扉が開いた。そしてそこから現れた人物に、ガイはただ絶句するしかなかった。
「ルー……ク?」
その名前を読んだ事すら酷く久しぶりで、唇が震える。
けれど目の前に居るのは間違いなく、あの朱色の髪に緑の眼をした、待ち焦がれていた少年なのだ。
「漸く起きたのか、ガイ。珍しいよな、ガイが寝坊するなんて」
そう言ってガイに近づくと、ルークは手にしていた水をベッドサイドへ置いた。
「まだ起きてなかったら、顔にかけてやろうかと思ってた」
くったくない笑顔で悪戯が失敗したと笑うルークに、ガイの瞳からなんの前振りもなく、ポロッと一筋涙がこぼれた。
そんなガイの態度に、ルークはギョッとして慌てだす。
「な、なんだよガイ、どうしたんだ? 具合でも悪いのか?」
自分を心配して慌てるルークに、ガイは余計に涙があふれ出そうになる。
ルークだ、間違いない。今、自分の目の前に居るのは、間違いなく、ルーク・フォン・ファブレだ。
抑 えきれない衝動に、ガイはルークを両手で抱き込んだ。突然の事に、ルークは驚きの声を上げる。ベッドで上半身を起こしただけのガイに引っ張り込むように抱 きしめられたルークは、バランスを崩して全体重をガイにのしかけるように倒れこんだ。けれどガイは倒れてきたルークの重さでバランスを崩す事もなく、しっ かりと力強く、さらにルークを抱きしめる。
声を上げる事もなく、ただゆっくりと力を増して抱きしめ続けるガイに、ルークは不安げにガイの名を呼んだ。
「ガ……ガイ……?」
「……良く、戻ってきたな……無事でよかった……」
ガイは手の中のルークに、そう声をかける。
「こっちに戻ってきたのは何時なんだ? 昨日か? もうキムラスカの方には顔を出したのか? ティアには? ダアトには行ったのか? ジェイドや陛下には挨拶は済んだのか?」
一度聞き出すと、いくつもの疑問が口から出てきた。聞きたいことが山ほどある。こんな風に世話を焼く事をルークは嫌がるかもしれないが、それでも今ばかりは仕方がないと思って欲しい。
「キムラスカ……? なに言ってんだ? ガイ」
ギュッとガイに抱きしめられたままのルークは、そう一言ガイに返事をする。
言われたガイは、怪訝そうにルークの顔を見た。対するルークも、きょとんと、不思議そうな顔をしている。
「とりあえず……クエストからは無事に帰ってきたけど……俺が行って来たの、サンゴの森なんだけど……」
「クエスト? サンゴの森?」
今度はガイの方が疑問符を頭に浮かべた。クエストとは、いったい何のことだろうか。その上、サンゴの森なんて、聞いたことがない。
「どうしたんだ? ガイ……。なんか具合でも悪いのか……?」
心配そうにガイを覗き込むルークだったが、ガイは現状を把握する事に精一杯で返事を返す余裕がなかった。
そして散々頭で悩みぬいた結果、ひとつの答えを搾り出す。朝起きてから見たことのない部屋に、窓からの風景、そして聞いたことのない地名。
まさか、とは思いながらガイは恐る恐るルークに聞いてみることにした。
「この世界は……なんて名前だったか教えてくれないか」
「……本当に大丈夫か? ガイ」
いよいよ何かの病気ではないかと本気で心配するルークだったが、ガイの目があまりにも真剣だったので、ひとまずその質問に答える事にした。
「ここはグラニデだろ。そんで、お前はグランマニエ皇国王子の俺の従者」
思い出したか? とでも言うようなルークの顔を見ながら、ガイはさっと血の気が引いていくのを感じた。
ここは、オールドラントじゃないのか……?
とたん、再びじわりと涙が溢れてくる。元気なルークの姿を見て嬉しい気持ちと、ここがオールドラントではなかったという事実が、交互に覆いかぶさってはガイの胸を締め付けた。
あぁ、ここはオールドラントでは無いのか。ルークが帰ってきたわけでは、無いのか……。
いつまでも待つよ。
お前が帰ってくるのを、いつまでだって、ずっと待ってる。
キミヘノチカイ
エルドラントでローレライを解放してから一年が経った。ルークは未だ帰ってこない。
自室のデスクで書類の整理をしていたガイは、区切りのついたところで、立ち上がってゆっくりと窓へと向かう。外は藍色の空の中、幾つもの星が輝き、丸く大きな月が暖かい光を放っていた。
そんな暖かい光に目を細めてから、ふとエルドラントがあった方へと目を向ける。ここからシュレーの丘が見えるわけでもないし、ましてやエルドラントが見えるわけでもないが、何故かルークが帰ってくるとすればそこからだと思うと、自然と目がいった。
「……もう寝るか……」
見ていたところで、彼がすぐに帰ってくるわけでもない。
自分はただ信じていればいいのだ。ルークは、かならず帰ってくると約束したのだから。
ガイはベッドへ移動すると、柔らかい布団に包まれ、ゆっくりと目蓋を閉じる。もう一年がたつ今、せめて夢で良いから顔が見たいと思った。もう、あの明るく響く声を、思い出すこともできないから。
窓から朝日が射している。目を閉じているのに光があたるせいで、視界は真っ白だった。
朝か、とガイはゆっくりと目を開けた。とたんに眩しい光が目を襲う。
その光が、何故だか違和感だった。いつも光は右から差してはいなかっただろうか。それともまだはっきりと目が覚めていないせいなのか。
ガイは手で光をさえぎり、さらにしっかりと目を開いていく。
そうして覚醒していけばいくほど、さらに違和感が広がった。
体を預けるベッドがいつもより堅い。布団だって肌ざわりが何時もより荒い気がする。
光が射す方を見ようとすれば、やはり光は左から差しいたようだ。そんな光を取り入れる窓は、いつも見ている形状とはまったく違う上、そこから覗く景色もまったく見たことのない光景だった。
「えっ……?」
思わずそんな声が漏れた。窓から見えるのは見渡すかぎりの海。いくら水の都といっても、グランコクマの街並が何処にも見えないなんて有りはしない。
一気に目が覚めたガイは、漸く辺りを見渡す。
そこはまったく見たことが無い部屋だった。ベッドがいくつか並び、簡単な家具だけが置いてある。
わけが分からず頭を押さえて考え込んでいると、キィと扉が開いた。そしてそこから現れた人物に、ガイはただ絶句するしかなかった。
「ルー……ク?」
その名前を読んだ事すら酷く久しぶりで、唇が震える。
けれど目の前に居るのは間違いなく、あの朱色の髪に緑の眼をした、待ち焦がれていた少年なのだ。
「漸く起きたのか、ガイ。珍しいよな、ガイが寝坊するなんて」
そう言ってガイに近づくと、ルークは手にしていた水をベッドサイドへ置いた。
「まだ起きてなかったら、顔にかけてやろうかと思ってた」
くったくない笑顔で悪戯が失敗したと笑うルークに、ガイの瞳からなんの前振りもなく、ポロッと一筋涙がこぼれた。
そんなガイの態度に、ルークはギョッとして慌てだす。
「な、なんだよガイ、どうしたんだ? 具合でも悪いのか?」
自分を心配して慌てるルークに、ガイは余計に涙があふれ出そうになる。
ルークだ、間違いない。今、自分の目の前に居るのは、間違いなく、ルーク・フォン・ファブレだ。
抑 えきれない衝動に、ガイはルークを両手で抱き込んだ。突然の事に、ルークは驚きの声を上げる。ベッドで上半身を起こしただけのガイに引っ張り込むように抱 きしめられたルークは、バランスを崩して全体重をガイにのしかけるように倒れこんだ。けれどガイは倒れてきたルークの重さでバランスを崩す事もなく、しっ かりと力強く、さらにルークを抱きしめる。
声を上げる事もなく、ただゆっくりと力を増して抱きしめ続けるガイに、ルークは不安げにガイの名を呼んだ。
「ガ……ガイ……?」
「……良く、戻ってきたな……無事でよかった……」
ガイは手の中のルークに、そう声をかける。
「こっちに戻ってきたのは何時なんだ? 昨日か? もうキムラスカの方には顔を出したのか? ティアには? ダアトには行ったのか? ジェイドや陛下には挨拶は済んだのか?」
一度聞き出すと、いくつもの疑問が口から出てきた。聞きたいことが山ほどある。こんな風に世話を焼く事をルークは嫌がるかもしれないが、それでも今ばかりは仕方がないと思って欲しい。
「キムラスカ……? なに言ってんだ? ガイ」
ギュッとガイに抱きしめられたままのルークは、そう一言ガイに返事をする。
言われたガイは、怪訝そうにルークの顔を見た。対するルークも、きょとんと、不思議そうな顔をしている。
「とりあえず……クエストからは無事に帰ってきたけど……俺が行って来たの、サンゴの森なんだけど……」
「クエスト? サンゴの森?」
今度はガイの方が疑問符を頭に浮かべた。クエストとは、いったい何のことだろうか。その上、サンゴの森なんて、聞いたことがない。
「どうしたんだ? ガイ……。なんか具合でも悪いのか……?」
心配そうにガイを覗き込むルークだったが、ガイは現状を把握する事に精一杯で返事を返す余裕がなかった。
そして散々頭で悩みぬいた結果、ひとつの答えを搾り出す。朝起きてから見たことのない部屋に、窓からの風景、そして聞いたことのない地名。
まさか、とは思いながらガイは恐る恐るルークに聞いてみることにした。
「この世界は……なんて名前だったか教えてくれないか」
「……本当に大丈夫か? ガイ」
いよいよ何かの病気ではないかと本気で心配するルークだったが、ガイの目があまりにも真剣だったので、ひとまずその質問に答える事にした。
「ここはグラニデだろ。そんで、お前はグランマニエ皇国王子の俺の従者」
思い出したか? とでも言うようなルークの顔を見ながら、ガイはさっと血の気が引いていくのを感じた。
ここは、オールドラントじゃないのか……?
とたん、再びじわりと涙が溢れてくる。元気なルークの姿を見て嬉しい気持ちと、ここがオールドラントではなかったという事実が、交互に覆いかぶさってはガイの胸を締め付けた。
あぁ、ここはオールドラントでは無いのか。ルークが帰ってきたわけでは、無いのか……。
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